あなたはもう食べた?人気殺到!井関農園のイチゴ

アバターby:鹿行ナビ

いちごの甘さを追及して栽培する井関さんと、父が作るいちごが大好きな娘さん

潮来の名産「イチゴ」

1月から5月はいちごの季節です。道の駅いたこや地元のスーパーには、潮来産の採れたていちごが並び、甘い香りに包まれます。潮来のいちごは糖度が高く、甘くてジューシーと人気があり、店頭に並ぶとすぐに売り切れてしまうほどです。潮来の名産として定着しているいちごの魅力に迫るため、いちご農家を訪ねました。

春の果物というイメージが強いいちごですが、出荷のピークはクリスマス。12月に生産を合わせるために、苗植えは9月ごろから行われています。潮来でいちご農家を20年以上営む井関さんは、「まず、苗作りが難しいんです」と生産の難しさを教えてくれました。

「天候に左右されるので、いつも甘くておいしいいちごができるとは限りません。肥料を工夫したり、形をそろえたり、苦労はたくさんあるけど、『潮来のいちごはおいしい』と言われるとうれしいので、心を込めて作っています」

美味しさの秘密

おいしいいちごに欠かせないのは、太陽の恵みです。平らな土地が多く、日照時間も長い潮来はいちご栽培に適しています。井関さんのハウスも常陸利根川の川沿いにあります。潮来では「紅ほっぺ」や「とちおとめ」といった全国的に人気のある銘柄を生産しているので、関東圏のスーパーで潮来のいちごに出会う機会があるかもしれません。

「最近は贈答用の大きないちごより、少し小ぶりで食べやすいサイズが好まれます。やっぱり、子どもが食べやすいからでしょうね。大人から子どもまで、誰もが気軽に食べられるくだもの、そこがいちごの魅力です」

たくさんの人に潮来のいちごのおいしさを知ってほしい。そんな井関さんの熱い思いが詰まった、いちごは甘くてジューシーと地元でも評判のおいしさです。

「消費者の皆さんにおいしいものを提供することが、私たち生産者の役目です。安心安全ないちごを提供できるよう365日欠かさず、作業日誌をつけ一日の振り返りを行っています。日誌を一日たりとも書き忘れたことはありません。努力は必ず報われますから。肥料づくりにも力を入れていて、試行錯誤の末にできた、井関家オリジナルの肥料を使うことで今の甘くてジューシーないちごを栽培することができています」

大きくて立派ないちごは甘くてジューシー

2019年現在、潮来でいちごを栽培している農家は6軒。決して多くはありませんが、毎年4月にカシマスタジアムで開催されるホームタウンデイズ「潮来の日」でも、地元のいちごを楽しみにしているサポーターがたくさんいます。地元の名産を守り、おいしいものを届けたい。そんな、農家の心意気が詰まった潮来産のいちごを、ぜひお楽しみください!

シーズンの最後には、地元の幼稚園児たちが訪れて、いちご狩りを楽しむ姿が見られる(写真は潮来市立延方幼稚園の園児)
おいしさを求めて栽培しているいちご。苗植えや摘み取りは中腰になるため厳しい作業になる

新鮮ないちごを買うなら、
道の駅いたこの新鮮市場伊太郎がオススメ!

いちごと砂糖だけで作ったシャーベットはいちご本来の味が楽しめる

地元の人たちだけでなく、観光客でもにぎわう新鮮市場伊太郎では、この時期、採れたていちごが大人気です。農家から直接入荷され店頭に並ぶと、待ってましたとばかりに飛ぶように売れていきます。お昼を過ぎると売り切れてしまうことも多いので、午前中がオススメ。みずみずしいいちごは、ほぼ完熟状態で、ほおばると甘さと絶妙な酸味が広がります。おみやげコーナーのうるおい館では、いちごシフォンケーキやジャム、暑い時期にはいちごのシャーベットも人気です。潮来I.C.からカシマスタジアムを目指すときの休憩にもぴったり。ぜひ、お立ち寄りください!

おみやげコーナーで一番人気のいちごシフォンケーキ
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(この記事は月刊アントラーズフリークスのホームタウン浪漫紀行に加筆修正を加えて掲載しています)


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