茨城ロケ地めぐり 行方市編

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ロケ地として人気がある行方小学校

昭和や田舎の雰囲気がピッタリ「行方市」

鹿行地区には、映画やドラマ、CMなどのロケ地となった場所がたくさんあります。今回は豊かな自然が広がる行方市を舞台とした映画などを紹介します。

見渡す限りの田園風景、どこまでも畑が広がるのどかな情景、そんな昭和をイメージする映画・ドラマを撮影するのに、農業王国である行方市はピッタリです。

有名なところでは、日本アカデミー賞で数々の賞を受賞した『ALWAYS続・三丁目の夕日』。天王崎公園駐車場に日本橋の欄干を再現する大掛かりなセットが組まれて、感動のラストシーンが撮影されました。映画の設定は昭和34年の東京ですが、都会では見られなくなってしまった広い空や美しい夕日が、映画を盛り上げる隠し味となっていたようです。

撮影セットが組まれた天王崎公園

「撮影のお問い合わせで多いのは、田園風景や霞ケ浦の情景ですね」と教えてくれたのは、行方市経済部商工観光課でフィルムコミッション(ロケ地などの誘致・紹介)を担当している兼平佳奈さん。「霞ケ浦には一部砂浜もあるので、湖を海に見立てて漁港の撮影が行われたり、パッと見ただけだと行方市で撮影されたとわからないものも多いんです」。作品の世界観を崩してはいけないので、せっかく有名な作品が撮影されても、それを市のPRに使えないことも多いのだとか。これから公開される話題の映画にも、天王崎公園や道の駅たまつくりが使われているものがあるそうなので、見たことのある景色に出会うかもしれません。

時代劇などで湖面を見下ろす場面で使われることが多い羽黒山公園

建造物として人気があるのは、統合により廃校となった小学校や中学校。「これまで、撮影で人気があった旧麻生中学校の校舎が取り壊しになってしまったんです。現在廃校としてご紹介しているのが行方小学校。ちょっと前ですが、2013年には『トイレの花子さん』という映画が撮影されました」

都心から近いにもかかわらず、一昔前の景色が残っていることが、撮影する人たちに好まれるそうです。カシマスタジアムで試合を見た翌日など、少し足を延ばして田園風景のなかを散策してみませんか?

撮影セットが組まれた天王崎公園

行方市が舞台となった主な映画やテレビ番組など

■2006年~
映画『そのときは彼によろしく』(長澤まさみ他)
2006.2.11 旧鹿島鉄道玉造駅
映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』(吉岡秀隆他)
2006.3.8、21〜23日 天王崎公園、霞ケ浦湖畔
映画『まぼろしの邪馬台国』(吉永小百合他)
2007.11.17 旧鹿島鉄道八木蒔駅、羽生地区
映画『桜田門外の変』(大沢たかお他)
2009.2.2 大塲家住宅
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しSP』(日本テレビ)
2012.11.13 旧麻生中学校
映画『天心』(中村獅童他)
2012.12.6 大塲家住宅
ドラマ『35歳の高校生』(米倉涼子、溝端淳平他)
2013.3.11〜6.13 旧麻生中、玉造庁舎
映画『トイレの花子さん 新劇場版』(上野優華他)
2013.4.1.〜4.5 旧行方小学校
ドラマ『東京バンドワゴン』(玉置浩二他)
2013.10.30 旧麻生中学校
大手飲料会社ペットボトルお茶のCM
2015.8.24 羽黒山公園他
『ザ! 鉄腕! DASH!!』(TOKIO)
2016.3.26 道の駅たまつくり
『人間観察バラエティ モニタリング×三代目J soul Christmas』(三代目J soul Brothers)
2016.12.1 ふれあいランド

(この記事は月刊アントラーズフリークスのホームタウン浪漫紀行に加筆修正を加えて掲載しています)


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