鹿行の初詣はやっぱり「鹿島神宮」
鹿行地区には、初詣でにぎわう由緒ある神社や初日の出が見られるスポットがたくさんあります。お正月イベントは魅力がいっぱい! 今回は多くの人を惹きつけてやまない鹿島神宮をご紹介します。
夏場でもひんやりした空気に包まれている鹿島神宮は、まさに聖域。毎朝、散歩するだけでパワーがもらえるような気が満ちています。そんな鹿島神宮で、新年の大切な1日を過ごそうと、初詣には全国から70万人もの人が参拝に訪れます。
元日は午前6時から元旦祭が行われますが、初詣は大みそかの夜から朝にかけて賑わいがやむことはありません。1月3日は元始祭、1月7日は白馬祭が行われ、鹿島神宮の伝統的な行事に触れる絶好の機会になります。
「拝殿までは長い列ができるのですが、横から参拝することもできます。それでも、お正月は正面から神様にごあいさつしたいという人が多いですね。鹿島神宮の御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)といって武道の神様。スポーツや勝負事に願掛けされる方が多く参拝されています」と、元日の様子を教えてくれたのはの中嶋勇人さん。お正月は非日常な空間になるので、地元でも楽しみにしている人が多いそうです。
鹿島神宮の歴史は古く二千六百年以上前の創建といわれています。平安時代、鹿島神宮があった常陸国は京から見たら東の果て。つまり日本で最初に日が昇る場所であり、ものごとを始める場所、出産の祈願に適した場所であるといわれていました。
小さな祠や社にもちゃんと神様がいて、知れば知るほど奥が深い鹿島神宮ですが、少し前にパワースポットがブームになったときは、拝殿での参拝もそこそこに、パワースポットといわれていた要石だけに人が集まる時期もあったそうです。最近はブームも落ち着いて、礼節をわきまえて神様と向き合う参拝者が増えているそうです。
身も心も清めて、その年の幸福を祈願したいですね。
鹿島神宮初詣 ワンポイントアドバイス
権禰宜の中嶋さんが注目しているのは、特に女性に人気となっている御朱印ブームです。参拝した神社やお寺で神社名や日付を筆書きしてもらい、御朱印を押してもらうのですが元日は10人体制で書いても列ができるそうです。「昨年は2,000人ほどが御朱印を求めて参られました。一之宮めぐりも人気で、全国の神社を訪れて御朱印を集める方が多くいます」
そんな御朱印ファンの人に耳寄りな情報! 鹿島神宮の崇敬者で、”かしま大使”でもある相川七瀬さんがデザインした御朱印帳(平成29年バージョン)が元日よりお求めになれます。前回はピンクと白の女性らしいデザインが好評でしたが、今回はどのようなデザインになるのか楽しみです。ぜひこの機会に御朱印帳を手に入れて、全国の神社やお寺を巡ってみませんか?
(この記事は月刊アントラーズフリークスのホームタウン浪漫紀行に加筆修正を加えて掲載しています)