茨城ロケ地めぐり 神栖市編

アバターby:鹿行ナビ

海の撮影といえば神栖!

自然豊かな風景や印象的な建物、観光名所がテレビに登場すると、思わずうれしくなります。ロケ地となる場所は地域の資源そのもの。今回は神栖市のロケ地を紹介します。

美しい海岸線の先に広がる工場地帯と風力発電の風車

「神栖市の撮影場所で人気があるのはなんといっても海岸です。雄大な太平洋を臨む美しい海岸は企業CMのイメージにぴったり。さらに、周辺に民家がない場所もあり、火薬を使った撮影ができる場所では、仮面ライダーなど戦隊ものの撮影がよく行われています」

そう教えてくれたのは、神栖市で撮影場所の窓口を請け負っている「かみすフィルムコミッション」の山口一明さん。把握しているだけで、年間20~30件の撮影が行われているそうです。神栖市の海岸は美しいだけではなく、遠景に迫力ある工場地帯があったり、風力発電の風車が立ち並ぶなど、ここでしかない映像が撮れるのも好まれる理由です。なかでも、堤防に鮮やかな絵が描かれている1000人画廊は、ミュージックビデオ(MV)の撮影などによく使われています。

1000人画廊は鹿島灘を臨む堤防に描かれた色鮮やかな神栖市民の絵
2014年に撮影された武井咲さん主演の映画『クローバー』は外観が特徴的なアトンパレスホテルを使用

「撮影実績はホームページで紹介していますが、イメージを損なわないためにと場所を公表できない場合も多く、記載以上に神栖市内で撮影されている映像はたくさんあります。最近話題の映画でも撮影に使われているので、エンドロールに注目すると鑑賞の楽しみが増えるはずです」

撮影の依頼は大手ばかりではなく、学生の自主映画や、アマチュアカメラマンが撮影に訪れることもよくあります。もちろん海岸ばかりでなく、印象的なホテルの外観や歴史ある神社の境内、幻想的な工場夜景が使われた実績もあります。テレビを見ていて、神栖の風景を見つけたら、試合観戦の前後に撮影スポットを探して車を走らせるのも楽しそうです。

火薬使用などが比較的許されていて、戦隊ものの撮影に好まれる
戦隊ものの撮影は深夜までおよび、大がかりな撮影が行われることもある
小野賢章さんのMV『TOUGH』は1000人画廊で撮影された(2014年)
歴史的建造物である息栖神社が撮影場所に選ばれたことも
花王メリットピュアンのCM撮影では中条あやみさんが登場

■かみすフィルムコミッションの主な実績

2016年
1月
日川浜海水浴場 映画『仮面ライダー1号』
須田浜海岸周辺 MV SCOTLAND GIRL『Always with love』
2月
波崎海水浴場 CM 花王メリットピュアン
3月
須田浜海岸 TVドラマ『仮面ライダーゴースト』
5月
豊ヶ浜海岸 CM トヨタランドクルーザー海外向けカタログ
6月
大野原付近市道 TVドラマ『世界一難しい恋』
7月
豊ヶ浜海岸 CM イエローハットWebCM
10月
豊ヶ浜海岸 欅坂46 志田愛佳 MV 『ドラムス・シンバル・サバイバル』
須田浜海岸 HOME MADE家族 MV『つないでいこう』
2017年
2月

豊ヶ浜海岸 TVドラマ『宇宙戦隊キュウレンジャー』
3月
須田浜海岸 MV Dizzy sunfist『No one knows』
アトンパレスホテル TVバラエティ『内村てらす』
6月
1000人画廊付近 MV PIGGY BANKS『ドゥ シュビドゥバイン』
8月
須田浜海岸 MV 東京カランコロン『どういたしまして』

日川浜海水浴場、
須田浜海岸
MV 黒木渚『解放区への旅』
10月
豊ヶ浜海岸
TVドラマ『宮本から君へ』
2018年

1月
豊ヶ浜海岸
映画『出会う女』
2月
1000人画廊付近
MV 超特急『a kind of love』

1000人画廊付近、
須田浜海岸
TVドラマ『anone/7話・10話』

日川浜海水浴場
TVドラマ『仮面ライダービルド』

(この記事は月刊アントラーズフリークスのホームタウン浪漫紀行に加筆修正を加えて掲載しています)


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