鹿島灘漁業協同組合は、鹿島新港に事務所を持つ漁業協同組合で72の漁業者の漁業収入向上や水産資源の保護拡大、地産地消推進のPRなどさまざま取り組みを行っています。今回は、そんな鹿島灘漁業協同組合の取り組みをご紹介いたします。
鹿島灘漁業協同組合が行っている地産地消推進活動
鹿島灘漁業協同組合では、「鹿島灘はまぐり祭り」などの開催を通じて、鹿島灘の水産物のPRや地産地消の推移活動を積極的行っています。
鹿島灘はまぐり祭り
「鹿島灘はまぐり祭り」は、毎年12月に開催されていて2019年12月で第13回を迎えている人気のイベントです。会場は、鹿島灘漁業協同組合の魚市場です。イベントでは、はまぐりやヒラメ、地魚の販売や、はまぐりカレーやしらす丼など鹿島灘で水揚げされた新鮮な素材を使ったグルメが楽しめます。第13回のイベントでは、他にも歌謡ショーやお楽しみ抽選会、フリーマーケットなどのさまざまお楽しみもありました。
学校給食へのシラス加工品の提供
鹿島灘漁業協同組合では、魚食の普及と地産地消について学んでもらうために、市内の小中学校、幼稚園、保育園の学校給食に地元鹿島灘のしらすの加工品を提供しています。令和元年9月には、「鹿島灘しらすのパスタ」となって鹿島灘しらすを子供たちが味わいました。
鹿島灘の水産資源の保護と拡大
鹿島灘漁業協同組合では、鹿島灘の水産資源の保護と拡大のために、72の漁協経営体と一緒にさまざま取り組みを行い、漁協に隣接する「茨城県栽培漁業センター」が育てたヒラメ種苗の放流や、ハマグリ稚貝の放流をしています。
茨城県栽培漁業センターとは
「茨城県栽培漁業センター」では、ヒラメや鹿島灘はまぐりを始め、アワビ、マコガレイ、クロゾイなどの種苗を行って育てる漁業の普及や啓発を行っています。毎年12月に開催開催される「鹿島灘はまぐり祭り」では、イベントの一環として施設の一般公開が行われて、1,200名を超えるたくさん見学者が訪れました。なお、「茨城県栽培漁業センター」では、平日の10時から16時までは自由に見学することができます。
鹿島灘はまぐりの保護
はまぐりは約9割が中国などからの輸入に頼っていて、国産のものは大変貴重です。なかでも、「鹿島灘はまぐり」は国産はまぐりの高級品として有名。しかし、以前に比べると資源が減っているため、産地である鹿島灘、大洗、はさきの3つの漁業協同組合では、保護区域を設定したり、輪番制で漁を行うなど資源保護も行っています。
まとめ
私たちが普段何気なく食べている食材も、漁師さんや保護活動をしている方々がいるから食べられる特別な食材!そんな皆さんに触れあえる「鹿島灘はまぐり祭り」や「栽培漁業センター」に行って地産地消を学び、食育につなげてみてはいかがでしょうか?