グルテンフリーで低カロリー!潮来の新名物フォー開発秘話

アバターby:鹿行ナビ

「とっても、おいしいですよ!」と笑顔の小澤禧雄さん(右)と坂本信子さん(左)

思いが詰まったフォーを召し上がれ!

豊かな水質資源に恵まれて稲作が盛んな潮来では、本格的な夏を迎えて、青空をバックに緑鮮やかな稲が元気よく育っています。「潮来のお米を、より多くの人に楽しんでほしい!」。そんな思いからスタートした「水郷潮来プライド米プロジェクト」で、潮来産の米粉麺による「フォー」が誕生しました。

潮来が誇るブランド米といえば「潮来あやめちゃん」などが有名です。粒が大きくて甘みと粘りがあり、おいしさが口のなかで広がる鹿行地区自慢のお米です。北浦や霞ヶ浦、常陸利根川などに囲まれた潮来は良質な水に恵まれた水郷地帯として、古くから稲作が盛んでした。潮来で食事をすると「ご飯がおいしい!」という声をよく聞くのも、納得です。

しかし、最近ではパンや麺類が食事の中心となり、〝お米離れ〟が深刻な問題となっています。そこでスタートしたのが「水郷潮来プライド米プロジェクト」です。「若い人から年配の方まで、これまで以上にお米に親しんで食べてもらうにはどうしたらいいか」を模索して、たどり着いた答えがベトナム料理として人気の米粉麺を使った「フォー」でした。

「フォーには粘りの少ないお米が適しているんです。そこで、『夢十色』という品種のお米を栽培、加工して、米粉麺を開発しました」と、道の駅いたこの給前優さん。製品開発・販売などを担当しています。

「フォーは低カロリーの健康食品として女性に人気のメニューですが、普通は『乾麺』を使います。しかし、潮来では生麺によるフォーを開発しました。全国的にもめずらしいのですが、やわらかくてのど越しがよく、お子様からご年配の方まで、食べやすいととても喜んでくれています」

美味しいフォーへの道のり

本場ベトナムに渡り開発のための研究が行われ、道の駅いたこに設置されている製粉機、製麺機も現地で使われている機材を買いつけました。スープのベースを鶏がらではなく牛骨にしているのも、潮来のフォーの特徴です。トッピングにも牛肉をのせていて、少し甘みのあるしっかりとした味わいが、米粉麺によく合います。視察に訪れたベトナム大使館の商務参事官の方からも「味は100点!」とお墨つきをいただきました。

本場ベトナムから輸入した製粉機と製麺機

さらにトッピングとして、潮来産のパクチーがのせ放題! 備えつけのナンプラーやレモン汁を加えることで、お好みの味に変化させることもできるので、楽しみは尽きません。

「フォーはグルテンフリーでローカロリー(1杯300キロカロリー程度)、アレルギーのあるお子様でも安心して食べることができます。販売時間は11時から15時ですが、週末は1日80杯から100杯ほど販売される人気商品になっています。2018年にカシマスタジアムで開催された『ホームタウンデイズ潮来の日』では、たくさんの人に潮来のフォーを味わってもらいました。中田C.R.Oからも『おいしい!』と言ってもらいましたよ」と給前さん。

潮来市内で『夢十色』を栽培する農家の高品さん

現在、潮来のフォーを食べられるのは道の駅いたこだけですが、これから街を巻き込んで特産品へと育てていくことも考えているそうです。ぜひ、潮来の米粉で作った「フォー」を味わって、潮来のお米の新しい魅力にふれてください!

■注文から完成まで

1 やわらかい生麺をさっと茹でて器へ

2 8時間煮込んだうまみが凝縮したスープ

3 トッピングは牛肉、玉ねぎ、もやし、ねぎでシンプルに

4 最後にお好みでパクチーを盛りつけよう!

5 完成!

好評発売中! 
1杯500円(税込)
営業時間▶11:00〜15:00(火曜定休)

道の駅いたこ・グラスハウス前にて 『夢十色』の米粉麺を使用したフォー
テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明

(この記事は月刊アントラーズフリークスのホームタウン浪漫紀行に加筆修正を加えて掲載しています)


グルメ一覧ヘ