ローカルバスと鉄道で鹿嶋を巡ろう♪

鹿嶋市地域おこし協力隊by:鹿嶋市地域おこし協力隊

車社会の鹿嶋では観光の手段は車が主流。車がないと鹿嶋の観光はできないの?そんなことはない!車がなくても鹿嶋の観光はできる!!ということを証明すべく、ローカルバスと鉄道を利用する旅を企画しました!実は鹿嶋に移住して約2年の私も初めての試みです…。

~今回の旅の目的~
①大野潮騒はまなす公園で遊びたい(プラネタリウム、展望台、ジャンボローラー滑り台は必ず攻略!)
②旅の途中で美味しいランチを食べたい
③海と湖を見たい(車窓で可)
条件は、バスと鉄道の両方を利用すること!旅のスタート・ゴール地点は「鹿島神宮駅」に設定しました。鹿島神宮駅から市内を巡るには、鉄道なら「鹿島臨海鉄道大洗鹿島線」、バスなら「鹿嶋コミュニティバス」の利用が可能です。

運行本数の限られたバスと鉄道の時刻表を何度も見比べ、さらにはプラネタリウムの上映時間(11時、13時、14時、15時)も考慮した行程作りは難航しました…が、ついに以下の行程をひねり出しました!!

10:46 「鹿島神宮駅」バス乗車(湖岸海岸線「海岸回り」)運賃300円
  ー車窓から湖と北浦大橋が見えるー
11:25 「鹿島灘駅」バス下車
  ーランチ(鹿島灘駅バス停より徒歩8分「喫茶 チリン」)ー
13:30 「鹿島灘駅」バス乗車(湖岸海岸線「海岸回り」)運賃300円
  ー車窓から海が見えるー
13:40 「はまなす公園下」バス下車
  ー大野潮騒はまなす公園で遊ぶー
15:58 「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」列車乗車(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線)運賃410円
16:09 「鹿島神宮駅」列車下車

交通費合計1,010円

さて、計画どおりに旅は出来るのか?

旅のスタートは鹿島神宮駅

スタート地点の鹿島神宮駅にやってきました。鹿島神宮駅は、JR鹿島線や鹿島臨海鉄道大洗鹿島線、東京駅からの高速バスのターミナル駅になっています。観光案内所も駅構内にあるので、鹿嶋市を含む周辺の観光情報収集も可能ですよ。
旅の始まりは、車窓から湖を眺めることのできる鹿嶋コミュニティバス(湖岸海岸線)に乗車し、鹿島灘駅を目指すルートを選択♪4番乗り場でバスを待ちます。

10:4
コミュニティバスがやってきました!運賃は後払いのため後方の入り口から乗車します。現金のみの取り扱いなので、小銭の用意を忘れずに…。
鹿島灘駅に向かって北上すること20分、左手の車窓に湖が見えてきました!これは日本で2番目に大きい湖「霞ヶ浦」の一部「北浦」です。お天気が良かったので、筑波山も見ることが出来ましたよ。

【鹿嶋コミュニティバス】
運賃:1乗車 大人300円(こども150円)全路線、全区間一律)
※ 障がい者手帳の交付を受けている方は、手帳(原本)を提示していただくと半額に割り引き
運休日:日曜日及び年始(1月1日~3日)

鹿島灘駅からは徒歩でランチスポットへ

11:25
終点の鹿島灘駅に到着です。ちょっと早いですが、ここでランチを頂くことにしました♪本日のランチは鹿島灘駅から徒歩8分の場所にある「喫茶チリン」です。

埼玉から移住したご夫婦が経営する喫茶チリンは2021年10月にオープン。店名は英語の「chill(チル)」が由来だそうです。「ゆっくりとくつろぐ」「まったりと過ごす」という意味ですが、チリンという店名には「リラックスしてくつろげる空間をお客様に提供したい」というオーナーの想いがつまっています…。

店内に飾られているレコードやメニューが昭和レトロな喫茶店を演出しています。気になったのでお伺いしたところ、レトロな雰囲気の喫茶店を作りたかったとのこと。私はナポリタンとプリンを頂きましたが、どちらもどこか懐かしく、ほっとするような味で美味しかったです。プリンはレトロプリンの名前の通り、昔なつかしい硬さが絶妙なプリンでした♪

触れずにいられないのはコースター!レコードのかたちをしたコースターからは、店内に飾られたレコードからも伝わる、音楽好きのオーナーのこだわりを感じます。面白いのは、レコードのそばに設置されたレコードプレイヤーです。実際に音楽も聴けるプレイヤーの上にはレコードではなくナポリタン(本物ではなくサンプル)が!…お願いすると、回転するナポリタンが見れるかも?!

喫茶チリン
営業時間:10時~16時
定休日:水曜日・木曜日
住所:茨城県鹿嶋市大小志崎1566-5
電話:0299-87-0010
※駐車場あり

再びバスに乗車し「大野潮騒はまなす公園」を目指します

13:30
喫茶チリンで美味しいランチを頂いた後は歩いて鹿島灘駅に戻り、鹿嶋コミュニティバス(湖岸海岸線)で「大野潮騒はまなす公園」へ向かいましょう。今度は海が見えるルートです!

旅の始まりからずっと思っていたことですが、バスの行き先表示「海岸→湖岸」って素敵だと思いませんか?東に海、西に湖が広がる鹿嶋だからこそですが、この行き先表示は私のお気に入りポイントです♪

13:40
「はまなす公園下」でバスを降りました。「大野潮騒はまなす公園」はバス停から徒歩8分、坂道の上にあります。公園のシンボルにもなっている「宇宙展望塔」はバス通りからも確認できるので、この塔を目指して歩きましょう。

14:00
はまなす公園に到着したら…まずはプラネタリウム鑑賞から。14時の上映時間に間に合いました♪上映時間は30分程度です。今回は、今夜鹿嶋市で見ることのできる星空を解説してくれました。

14:30
プラネタリウム鑑賞後は展望塔の最上階へ!海抜77mの高さから360度鹿嶋市を見渡せます。太平洋はもちろん、鹿島臨海工業地帯、カシマサッカースタジアムや筑波山も見えました。空気の澄んだ日は富士山も見えるようです。(今回は残念ながら見えませんでした。)

そして、はまなす公園といえばジャンボローラー滑り台です♪かつては日本一の長さを誇った全長154mの滑り台の先には海が見えます。景色は最高!海に向かって滑っていく感覚が楽しい一方、ローラー滑り台はお尻が痛くなるので、段ボールを敷いて滑ることをお勧めします(笑)

【大野潮騒はまなす公園/宇宙展望塔】
開館時間:9時~16時30分
※デジタルプラネタリウム1日4回上映予定 11時、13時、14時、15時の計4回
(季節や土日祭日によって上映回数が異なる場合あり)
休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、年末年年始
入館料:大人300円、小中学生200円、幼児100円
※公園は年中無休・駐車場/入園無料
住所:茨城県鹿嶋市角折2096-1 

大野潮騒はまなす公園の詳細はこちらをクリック

最後は鉄道を利用しスタートの鹿島神宮駅へ

はまなす公園からゴールの鹿島神宮駅へは鉄道を利用します。最寄りの「長者ヶ浜潮騒はまなす公園駅」までは徒歩12分ほどで到着です。ここは無人駅です…。無人駅からの列車の利用方法がわからず不安でしたが、ホームの待合室に「ワンマン列車のご利用案内」というポスターが掲示されていました!よかったー!!そこには以下のような案内がありました。
①乗る時 
無人駅から乗車の際は、忘れずに整理券をとること。
②運賃の確認 
降りるときは「運賃表(運転席の後方に表示)」を確認する。金額は整理券の乗車駅名と降車駅名を確認すること。
③降りる時 
運賃箱に整理券と運賃を入れること。さらに、鹿島神宮駅と水戸駅では下車時に「清算済券」を受け取り、駅の改札を通ること。

15:58
水戸からの列車がやってきました!無人駅の利用にドキドキでしたが、ご利用案内とホームに印された乗車口のおかげで、無事に列車に乗れました♪乗車時間は10分程度とあっという間でしたが、車窓からは公園の展望塔から見えたカシマサッカースタジアムをより近くで見ることが出来ましたよ。

16:09
鹿島神宮駅に到着です。運賃を支払うのと引き換えに、運転士さんから「清算済券」を受け取り、駅の改札口で「清算済券」提出…。ということで、無事に鹿島神宮駅まで戻ってきました!こうして車が運転できなくても鹿嶋を観光できることが証明されました!!

鹿嶋に行ったら鹿島神宮にも参拝したいのに、この旅には鹿島神宮の参拝が入ってない!!と思った方もご安心ください。今回の旅のスタート地点「鹿島神宮駅」から鹿島神宮までは徒歩10分程度です。ご都合に合わせて旅の前後に鹿島神宮の参拝を組み合わせることも可能ですよ。
湖と海が見れて、ローカルバスと鉄道にも乗れる鹿嶋の旅、皆さんも体験してみませんか?きっと楽しんでいただけると思います♪


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