鹿行の歴史から学んだ『0の概念』を生かして『100の制覇』へ挑戦〜オスペンギン山中の鹿行物語その9〜

オスペンギンby:オスペンギン

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その9でございます。実はこのオスペンギン山中の鹿行物語は、全10回と決まっておりまして、次が最終回となります。これを入れて残り2回、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

さてさて、前回に引き続き『茨城100kウルトラマラソンinROKKOU(鹿行)』のことを書かせていただきます。

2019年3月に開催された第1回大会で49km地点での時間オーバーリタイヤから数日間、途中棄権とはいえ『とことん走った』というという達成感と、『もう絶対走らない。走りたくない』という決心を胸に日々を過ごしていました。

悔しさのような感情もあったんですが、割合にすれば『99.9999%の達成感と、0.0001%の悔しさ』といった感じで、ほぼ0でした。

仕事などでお会いする方々も、SNSやオスペンギンのYouTubeなどを見てくれていて、『49kmも走るなんてすごいね』や『棄権とはいえよく頑張ったね』など、お褒めの言葉をたくさんいただけました。

山中の性分というものがありまして、『褒められたいのに、褒められると謙遜してしまう』タイプの男なんです。

なので『いやいや100km目指して49kmなんで、半分もいけませんでした(笑)』や『目標達成できなかったんで、頑張りが足りませんでした(笑)』と返答していました。

何度かそんな返答を繰り返していると、0.0001%だった悔しさが膨らんでくるんです。

冗談半分でも、口に出すとどんどん本気でそう思い込んでくるんです。

『(笑)』で謙遜していたつもりで、自分でも気づいているかいないか分からないぐらいの大きさだった『悔しさ』が、いつの間にか無視できない感情として、僕の達成感を曇らせていました。

そうなると、曇った達成感を感じながら人から褒められることに納得がいかなくなりました。

褒めてくれる方々は、きっと本心から褒めてくれています。

だからこそ、その皆さんに対して恥ずかしくない結果で褒められたいんです。

優勝や他人に勝つことを目的としての参加じゃないなら、自分の目標を達成してこそ褒められるべきだと思ったわけです。

褒められるのが好きすぎると、褒められ方へのこだわりも強いんです。

第2回への参加を決意した理由はそれです。

第2回への出場を決めた時

応援してくれた皆様、褒めてくれた皆様に、今度こそ一点の曇りもない達成感で応えられるように、またランニングの日々が始まりました。

第2回に向けて、自転車で実際のコースを走ってみた

そういえば昔、『鹿島アントラーズがJリーグに加入するのは99.999%無理だ』と言われていたと聞いたことがあります。結果はもちろん加入に至りました。

『0.0001は0ではない』という事を教えてくれています。

僕の件とは、可能性と割合だし、少し意味が違うかもしれません。

でも『0ではない』ことがとても重要だという精神が、『鹿行スピリット』として鹿行生まれ鹿行育ちの僕にも受け継がれているということなのでしょう。

と、ここまでくると第2回大会で見事に完走したかのような雰囲気で書きましたが、そんなにカッコ良くいかないのが人生です。そして山中です。そして100kmです。

大会自体が新型コロナの関係で中止になり、それでも当日、実際のルールに沿ってコースを一人で走ってみたんですが、またも途中でリタイアすることになりました。

それはまた次回に書かせていただきます。お楽しみに。


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