カシマを楽しむのは観戦だけじゃない!~アントラーズ必勝祈願プレミアムツアー体験レポート~

アバターby:鹿行ナビ

今季最終戦でのアントラーズ必勝祈願プレミアムツアーに訪れた参加者たち

12月19日、明治安田生命J1リーグ第34節・セレッソ大阪戦に合わせて「KASHIMA TRAVELERS」アントラーズ必勝祈願プレミアムツアーが行われました。11月14日・川崎フロンターレ戦前のアントラーズ必勝祈願ウォーキングからスタートしたこのツアーは、今回で5回目。今季最終戦を含め、丸1日満喫したプレミアムツアーをここにレポートします。

集合は朝8時・東京駅鍜治橋駐車場です。観光バスに乗り込み、いざ鹿嶋市へ。最初の目的地は北海浜圃場。こちらには予定通り10時に到着しました。

潮風香る北海浜圃場では茨城県立カシマサッカースタジアムに張る芝を育てています。IGM株式会社顧問の小松義典さんから鹿島アントラーズが2011年から取り組んでいるターフプロジェクトについて、レクチャーが始まります。鹿島はソニービジネスソリューション、セキシン電機、信州大学とともに、天然芝の成長促進用LEDシステムのブライターフの開発をスタート。2015年から新たなスポーツターフの品種選定に着手し、短い日照時間でも育ち、塩害にも強い南アフリカ産の夏芝の新品種シーショア・パスパラム改良型の実証実験に成功しました。2018年シーズンからカシマスタジアムで採用し、短納期でターフを張り替えるビッグロール工法や年間通じて常緑化を図るための保温シートのシステムなど新たな養生技術を確立したとのことです。

巨大な風力発電機も佇む北海浜圃場

住友金属サッカー部では 選手として活躍し 、その後アントラーズの育成組織スクールマスターも務めた小松さんは「2年前にカシマスタジアムの芝の全面張り替えは、70時間7日間で終えました。短期間で張り替えることによって、プロ・アマ年間100試合開催を実現し、コンサートやキャンプなどのサッカー以外のイベントも行うことを可能にしました。このターフプロジェクトによって、1年通しての常緑化とスタジアムの稼働率アップを両立したのです」と誇らしげでした。

アントラーズで指導者としても活躍したIGMの小松義典顧問

小松さんの説明に聞き入ったツアー参加者たちは、バスを降りて圃場へ。6万平方メートルの広大な芝と青空、そして雲のコントラストを眺めながら芝生を実際に踏み、そして触り、感触を楽しんでいました。参加者の女性は芝に触れつつ「足で踏むと柔らかいのに、手で触ると意外に硬くてびっくりしました」と驚きの発見を教えてくれました。

一行はおなじみのクラブハウスへ

芝について、新たな知識を仕入れた一行は、クラブハウスへ。試合前にオフィシャルショップでのお買い物の時間なのですが、この日は最終戦。しかも、ご声援感謝セールで30%オフの最終日前日。新型コロナウイルス対策として行っている入場規制も重なり、オフィシャルショップには大行列ができていました。行列に並び入ったオフィシャルショップではフェイスガードに手ぶくろ、2020年レプリカユニフォームや2021年カレンダーなど、それぞれを手にショッピングを楽しんでいました。

オフィシャルショップではそれぞれにショッピングを満喫

買い物が済んだら、鹿島神宮へ。12時前には境内へ到着。日本建国・武道の神様である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を御祭神とし、最近ではパワースポットとしても知られる鹿島神社での必勝祈願となります。

関東で最も古く最も大きい名社として、その名を馳せる鹿島神宮

東日本大震災からの復興のシンボルでもある木造の大鳥居を背に1634年徳川頼房公が奉納した日本三大楼門のひとつの楼門へ進みます。深緑の中朱色が眩しい高さ13mの楼門をくぐると、鹿島アントラーズの選手たちが願いを綴った巨大絵馬を見学。選手たちがしたためた力強い誓いの数々からは選手たちの性格が垣間見えてなかなか興味深いものでした。

鹿島神宮のシンボルである楼門

そして、いよいよ拝殿で参拝です。拝殿の奥には1619年に二代将軍徳川秀忠公により奉納された本殿、さらに高さ40m・根回り12m・樹齢約1300年と推定される杉のご神木が控えています。荘厳な雰囲気の中、プレミアムツアーご一行たちは姿勢を正し、心を落ち着けて手を合わせていました。

拝殿で思い思いに参拝するプレミアムツアー参加者たち

参拝を終えた後は奥参道を歩きます。鬱蒼と巨木が両側に生い茂る長さ300mの森林回廊は静謐な空気に包まれ聖なるパワーすら感じます。奥参道のちょうど真ん中あたりに鹿園はあります。プレミアムツアー参加者たちは売店で鹿のえさである野菜を買って、鹿に与えたり、鹿園脇に鎮座するさざれ石に見入ったりしていました。

鹿島神宮と言えば鹿。奈良の春日大社の鹿は鹿島神宮から来たという言い伝えがあると言う

本来ならば鹿園を覗いた後は奥参道をさらにまっすぐ進み奥宮で手を合わせ、奥宮を左手に進み、長い下り坂の先にある御手洗池(みたらしいけ)まで見学するのですが、この日はオフィシャルショップが混雑していたために、ここで鹿島神宮散策は終了。東京ドーム15個分70ヘクタールにもおよぶ神宮の森の再訪を誓いつつ、カシマスタジアムへ目指す一行でした。

ツアーは一時中断、カシマスタジアムでのアントラーズ対セレッソを観戦

キックオフ1時間前の13時にはスタジアムに到着。カシマスタジアムのあたたかくおいしいスタジアムグルメを昼食に、アントラーズ対セレッソを観戦しました。試合はご存じのようにスリリングなシーソーゲームの末、試合終了間際のアントラーズの怒涛の攻撃も逆転には結び付かずに1-1……。残念ながら『AFCチャンピオンズリーグ2021』出場へ望みをつなぐことはできませんでした。

浜焼き漁師小屋の営業時間は
平日11:00~14:00/17:00~20:00LO、土日祝日11:00~20:00LO、月曜定休日

ツアー参加者たちは2020最終戦セレモニーを見届げて食事処へ。17時過ぎに浜焼き漁師小屋に到着。こちらの幸栄丸漁業の直営魚介専門店では鮮度よし、歯応えよし、旨みよしの海鮮料理が楽しめます。お店からは白ハマグリの浜焼きのサービスが。参加者たちは海鮮丼やフライ、煮魚、蒸し焼きなどに舌鼓を打っていました。

白ハマグリの浜焼きは身は引き締まり、旨みが凝縮し、まさに美味
食事処の横には鹿島たこやシラス、ハマグリなどを購入できる直売所も

これにてプレミアムツアーは終了。参加者たちは「芝生の管理や養生などこれまで知らないことを知られて楽しかったです。試合に向けてテンションが上がりました」「初めて芝について話を聞き、非常に勉強になりました。小松さんの話が楽しかった。今季最終戦が見られてよかったです」「鹿島神宮の独特の空気に圧倒されました。パワースポットとして有名なのも納得です」「ハマグリの浜焼きがおいしかったです。身がプリプリで、しょうゆも付けていないのに旨みと甘みがあり、びっくりしました」とそれぞれに満足したご様子。心もお腹も満足して岐路・東京へ、バスに乗り込んでいきました。

取材・文:碧山緒里摩

撮影:大崎聡

興味を持った方はこちらも!

武神に祈りカシマを知る~アントラーズ必勝祈願ウォーキング体験レポート~

ツアーのお申込みはこちら!


DMO一覧ヘ