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今回は、平日の昼下がりに「JAなめがたしおさい農産物直売所 楽郷」へお邪魔しました。食べて楽しい故郷といったところでしょうか。はたまた読みどおり、らっきょうがあるとでもいうのでしょうか。
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店内は活気にあふれています。ついつい他のお客さんが買っているものを気にしてしまう。常連客と思しき方が買う商品にはふと手が伸びてしまうものです。
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はい、ありました。らっきょう。正確には「エシャレット」といい、らっきょうの栽培法を変え、軟白部を伸長させ、若いうちに収穫したものです。味噌につけるだけでお酒の肴になります。肴は炙ったイカだけではないのです。肴は味噌ったエシャもいいんです。行方市はエシャレットの生産量がトップクラスとなっており、茨城県青果物銘柄産地にも指定されています。
直売所では思いがけない出会いがあります。例えるなら、散歩しているときに、ふと樹木に目を向けるとカブトムシを発見するような出会い。テンション上がりますよね。
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え、いるやん。テンション上がるやん。当然ですが、季節限定でしょうね。
その一方で、行方市には季節が移り変わろうとも、品質変わらずに年間味わえる作物があることをご存じでしょうか。それが甘藷(サツマイモ)です。
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行方市は全国有数の甘藷(サツマイモ)の産地となっており、JAなめがたしおさい甘藷部会連絡会は、第56回農林水産祭天皇杯を受賞しました。アントラーズにとって、天皇杯は受賞歴の多い栄冠でありますが、農林水産業でも天皇杯があるのです。天皇杯の受賞は、味で勝負する「焼き芋」戦略による地域活性化と、農家所得の向上につながるさまざまな研究や取り組みが高く評価されたものです。
「焼き芋」戦略とは、出荷に適した時期の異なる3品種(紅こがね、紅まさり、紅優甘)を周年でリレー出荷するもので、これにより安定した供給を実現し、楽郷では焼き芋を年間通じて販売できています。さっそく頂いてみましょう。
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いい感じに焼けていますね。どうして焼き芋の香りってこんなにも吸い寄せられるものなのでしょうか。
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今の時期は、熟成紅こがね。糖化が進んでしっとりと甘くて美味しい。キュアリング処理と言われる鮮度保持の技術も安定供給を支えています。9月からは新芋「紅優甘」が出荷されるということですから、その時期にぜひまた頂きたい。
JAなめがたしおさいの甘藷部会連絡会では「土地をえらび 技をみがき 心でつくる」をモットーに甘藷づくりをまい進してきたことが評価されて天皇杯を受賞されました。直売所ではそういった心でつくった作物に直で触れることができます。
まさに、直売所は地域の縮図。
文・写真:関口(鹿島アントラーズ 地域連携チーム)
JAなめがたしおさい農産物直売所 楽郷
茨城県行方市玉造甲1824
TEL 0299-55-4441